フレスコバルディ家の歴史は1000年以上前に始まり、トスカーナの歴史と密接に結びついている。中世フィレンツェの最盛期、フレスコバルディ家は銀行家として影響力を拡大し、サンタ・トリニタ橋やサント・スピリト大聖堂といったフィレンツェの重要な作品のパトロンとなった。
フレスコバルディの独自性は、まさにこの多様性を表現することにあり、9つのエステートと、それぞれのテロワールの特徴を万華鏡のようなアロマと感覚で表現するワインに由来する。エステートはトスカーナの厳選された地域にあり、それぞれが自然、テロワール、人々からなる独自の物語を語っている。
フレスコバルディ家の700年にわたるワイン造りの歴史が始まったテヌータ・カスティリオーニから、モンタルチーノの丘にあるカステル・ジョコンド、カステッロ・ニポッツァーノの永遠性、カステッロ・ポミーノの官能性、テヌータ・アンミラーリアの海に浮かぶ新たな地平線、キャンティ・クラッシコの中心にあるテヌータ・ペラーノの自然の円形劇場、ゴルゴーナの社会的プロジェクト、トスカーナを代表し、人々から慕われ続けるレモーレ、そしてテヌータ・カリマイアのある有名なヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの土地まで。
フレスコバルディのワインの背景には、ブドウ畑とテロワールを知り尽くし、細部にまでこだわる農学者や醸造学者の強いハートが感じられる。彼らの芸術、高品質のワインを造るには、敬意を払うという鉄則が必要だ。革新と融合した伝統への敬意。トスカーナという生きた土地に対する敬意。土壌、標高、微気候のユニークな組み合わせのおかげで、再現不可能な独自の個性を持つワインを生み出す、個々のテロワールへの敬意。